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2011.02.24

観劇「THEATRE MOMENTS Vol.15 『人形の家 -キレイなヒミツのカクシカタ-』」

今更ながら、昨年10月に観た芝居の感想。


大学の先輩が主催されている「シアターモーメンツ」という劇団。
演技という表現を個々の能力を余すことなく使い場に現す。そんな集団の芝居。

テレビではなく、映画でなく、観客と同じ空間、同じ高さで行われる芝居。テレビのように画面サイズに切られてもなく、映画のような距離がない。

その場において観客は自由だ。
観たいところを観て、好きな様に受け取る。
この劇団を表すのにいつも使っている言葉がある。具体的な世界観を表す舞台装置も何もないところに、役者と演出のチカラで空間を創り上げていき、そこに観客の想像力を湧き出させる。その観ながらいつのまにか想像力を使って舞台に隠し味を足してしまっている。そんな感じです。

もう一つ、私にとってのシアターモーメントは、観客が舞台の一部ということ。偶然だと思うが、いつも子供が観客にいる。そしていつも最初からそう演出されていたかの様な自然さで観客をその世界観に巻き込んでいく。

そしてこの日もいつものように観客と舞台との心の距離を近づける幕開け前の雰囲気が心地よかった。

今回の原作はイプセンの人形の家。相変わらず原作の知識なくその場に臨ませていただきましたが、リアルな世界の物語でした。エンディングも静かにリアル。

物語の粗筋は本を読んでいただくとして、やはりその魅せ方の創造性がすごい!

観客はその場において観たいモノを観る。その観るには無意識に目に入るものも含まれる。つまりは、リアルな芝居においてはストーリーに登場仕る人間の『役』以外の役者によるストーリーを彩る『表現』としての演技が、舞台上の端で行われていても、音、声、動きを無意識に受け取っている。そして舞台中央のストーリー展開を楽しむ。
少し説明すぎて読み直すと、なんとも味気ないが、その演出力と表現力がこのシアターモーメントの持つすごさだと実感できた今回の人形の家でした。

特にラストシーンはシアターモーメントにしか現せない演出で、気付くと涙が。

芝居後に先輩に挨拶した時にも想いこみ上げて泣いてしまいた。


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シアターモーメンツ:http://www.moments.jp/
THEATRE MOMENTS Vol.15 『人形の家 -キレイなヒミツのカクシカタ-』
2010年 10/27(水)~31(日)
シアター風姿花伝


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